二人セゾン〜What made you do that?
欅坂46の3rdシングル「二人セゾン」は追憶の曲であり、希望の曲でもある。
恋人を季節に例えたその歌詞は、冬という一年の締めくくりの季節に聴くのに相応しい内容だ。
一番の歌詞に出てくる表現は秋元康としてはよく見るような表現も多いと思うが、キモはやはり二番だろう。
"What made you do that?"
(なんであんなことしたの…?)
この一節以降の展開の妙である。
"花の無い桜を見上げて
満開の日を想ったことはあったか?
想像しなきゃ 夢は見られない 心の窓"
パフォーマンスの際にセンターの平手友梨奈が巧みなソロダンスを見せつけるこの部分の歌詞は、特に素晴らしい。
冬の毎日の寒さから、春のあの暖かさというのはなかなか想像に難いのだけれど、確かに毎年春は訪れる。季節というものの神秘性すら感じられる。
春夏秋冬を謳った名曲。