ポッドキャストの現在〜ニッポン放送VSTBSラジオ
日本のポッドキャスト配信最大手と言ってもよかったTBSラジオがポッドキャストの配信を停止し、TBSラジオクラウドへ移行したことにより、状況は一変した。
これまでポッドキャストのランキング上位を占めていたTBSラジオの番組がごっそり無くなるのだから、利用していた人間にとっては結構な打撃である。
他のサービスで今でも聴けはするものの、iPhone備え付けであるポッドキャストから聴けないというのはひどく不便である。
Appleの完成されたUIの元で聴けるという、気軽に目に入った時だけ聴けるという手軽さをTBSラジオのポッドキャストは失った。
で、自分が代わりになにを聴くようになったかというと、TBSラジオのライバル、ニッポン放送のポッドキャストである。
特に「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」や「三四郎のオールナイトニッポンZERO」、他にも宮崎哲弥などがコメンテーターを務める夕方のニュースの配信などを聴いている。
TBSラジオのポッドキャストのような音楽を扱う番組でも音楽を丁寧に取り除いて配信したり、予告を入れたりといった細かい配慮には欠けていて、半ば取って出し感も強いが、配信のスピード感と、本放送の雰囲気を味わえるという点でコレもなかなか良いものだ。
というか後期のTBSラジオのポッドキャストは毎回執拗に入る番宣が少々鬱陶しくもあった。
最近はオールナイトニッポンの2部のLINE LIVEでの二元放送や、youtubeでチャンネルを立ち上げてのオールナイトニッポンwなど、ニッポン放送のほうがネット配信には積極的で、新しい人材もどんどん発掘しているようなので、十年以上続いたTBSラジオのひとり勝ち時代も、そう長くはないのではと思ってしまう。
昔はニッポン放送にTBSが立ち向かっていくのが面白かったのだが、十年経ってすっかり立場も逆になった。
あの頃のTBSの大きな武器のひとつがポッドキャストだったと思うのだけれど…。
まあでも、TBSラジオのやる事って、コサキンの終了とかは今考えると英断だったのかなとかも思えるので、TBSラジオクラウドも安易に否定できないのは事実ではある。