とと姉ちゃんがどんどんつまらなくなっていく
さて、9月で終わる事になっている朝ドラ「とと姉ちゃん」だが、残念な事にここ何週間かめちゃくちゃつまらなくなっている。
それはここ最近のとと姉ちゃんが恋愛、そして結婚の話に終始しているからである。
自分は決して恋愛ものが嫌いなわけではない、では何故とと姉ちゃんがつまらないのか、
とと姉ちゃんに出てくるラブストーリーには一つも魅力が無いからである。
最初から結ばれそうな人間同志が順番に結ばれていくだけ、そんなことにまるまる一週間の話の大半を持って行かれていて、面白かった雑誌作りのエピソードが途端に少なくなった。
唐沢寿明演じる編集長花山も以前よりはおとなしくなってしまったし、
人数が増え、和気藹々とやっている編集部はまるでサークルのようで、リアリティが全く無くなった。
脚本家が何を思ってとと姉ちゃんに浅薄なウェディングストーリーを持ち込んだのかは分からないが、朝ドラで"結婚"を描く事はマストだとも言うのだろうか。
家族を支えるため、仕事に賭けてきたとと姉ちゃんが星野の子供をかわいがる様というのも、なんだか当然の帰結という感じでつまらない。
さらに、とと姉ちゃんでは子供を育てる苦労みたいなものはそれほど強く描かれておらず、常子の子供とのふれあいは綺麗事感が強い。
登場人物も後半になって出てきた社員達はみんなモブキャラのようでまったく個性が無いし、見るのが段々つらくなってきた。
一時は面白かったとと姉ちゃん、どうしてこうなってしまったのだろうか。
もはやまた面白くなる気はあまりしていない。