MDについて

10年ほど前にMDコンポを買った。
気づけばMDはすっかり懐かしのメディアと化し、再生するための機器を新品で手に入れることも難しくなった。
しかしながらすでに10年前の時点でPCによるCDのリッピングは手軽なものになっていたし、わずかではあるがMP3プレーヤー、iPodなどのDAPも出始めてはいた。
そんなときに何故10年前の自分はMDコンポを買ったのか。
それはラジオの録音である。
カセットテープの場合二時間の番組を録音するとき、A面とB面が交換されるタイミングで必ず一旦録音が途切れる、しかもカセットテープはかさばる。そんなときに4倍モード(LP4)で最大四時間超録音つまり二時間の番組なら2回分、一時間番組なら5回分は録音でき、さらに自分でトラックを分けれるのでコーナーごとに頭出しのできるMDはラジオを録音するのに最適だったのだ。
当時の我が家のPCは長時間のラジオの録音に対応できるほどスペックも高くなかったうえ、radikoもない時代、ラジカセとPCを直接つなぐと電波障害が発生して、AMなんかはまともに録れたものではなかった。
もちろんCDをMDにダビングして聴きたいという考えもあったが、コンポを買って少しして完全なるiPod時代がやってきたので、CDをダビングしたMDを交換しあったりするという文化にはまったく携わることができなかった。


こうしてよくよく考えてみると、CDをダビングして聴くという方向では現代はめちゃくちゃ満たされているけれど、僕がMDコンポに求めていたラジオの録音機能みたいなものはそんなにPCでは満たされていない気もする。
色々調べれば方法はあるのかもしれないが、コーナーごとのトラック分けがやりにくい(コーナーごとにファイルを分割するくらいしか方法が思い当たらない)ことなんかは結構デカいと思う。
それでも、それほど好きでもないけどなんとなく好きな番組とかも無限に録音できるので、MP3録音さまさまといった感じではある。

僕がMDを使っていた時期は本当にMDの末期だったので、多分史上もっとも空のMDが安く買えた頃だったと思う。

Neigeの74分MDの10枚パック、これが当時は700円前後で買えて、基本的にこれをまとめ買いしてラジオを録音していた。その節はお世話になりました。
そんなNeigeが今では4000円近くするらしい…。