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とと姉ちゃん-人生は雑誌だ!

はじまったばかりの頃は高畑充希が朝ドラをやるとうことで、様子見気分で見ていた「とと姉ちゃん」。
今では毎日の放送を必ず当日中に見るほど、ハッキリいってハマっている。
今、ストーリーは常子が試験に受かり、晴れて職業婦人になれたというところ。
常子の就職先はタイピストで、いよいよ具体的に雑誌作りと関係してきたという感じだ。

このとと姉ちゃん、ところどころで色々な豆知識や雑学、暮らしのなかでのほんの少しの一工夫のエピソードなどが挟み込まれる。
それに気づきはじめたころはなんだか不自然なほどに色々な雑学が紹介されるので、NHKの朝ドラまで民放のバラエティのように情報番組化しはじめたのかと少し呆れてもいたのだけれど、これは全くの勘違いだった。

とと姉ちゃんに散りばめられた知識の数々は、すべてが脈略のないそれぞれは別々の知識である、それらが雑然と物語のなかに組み込まれている。これはつまり常子が後に発刊することになる"雑誌"と同じことだ。

とと姉ちゃんで紹介される色々な雑学は、情報番組がウケる世の中に合わせた視聴率取りのための安易な作戦などではなく(もしかしたらそういう側面もあるのかもしれないけれど)、「とと姉ちゃん」という作品自体がまるで雑誌のような作りになっているという、極めてコンセプチュアルな理由からくるものだったのだ。

最初は比較的幼い頃のエピソードにそういった雑学が挿入されていたので、いかんせん不自然に感じられていたのだけれど、最近では常子たちの年齢もあがり、制作側のそういった意図も読めてきたので、ところどころで見られる"暮らしの知恵"みたいなもののエピソードも、心地よく頭に入ってくるようになって、常子の発想が明確に雑誌へと近づいていくことをみつけては嬉しくなってくる。
これは第一話でいきなり主人公の行き着く先を見せている、実在の人物をモデルにした朝ドラだからこその楽しみなのかもしれない。

このドラマを見ていたら、自分の日々の暮らしのなかにも実は色々な新しい知識が溢れていて、人生とは雑誌のようなものなのかもしれないなどと思えてきた。