navylight’s blog

当世のアイドルと前世のニューウェーブ

卵を殻ごと喰う男

Armour Zone(tv-size)

仮面ライダーアマゾンズの配信がAmazonプライムで始まって早一ヶ月。
全何話になるのかは今のところ不明だが、現時点で四話目まで公開されている。
回を重ねるごとに、この作品は最後まで見届けなければなるまいという義務感と共に
、次回への期待が増していく。


というわけでここからは若干のネタバレを織り混ぜつつここまでの作品について振り返っていきたい

初回を見た段階では毎回40分以上の尺が続くかとも思われたのだが、
毎回話の長さ(再生時間)はまちまちである。

#1 「AMAZONS」 46分
#2 「BEAST INSIDE」 40分
#3 「COLONY OF ANTS」 32分
#4 「DIE OR KILL」 30分

だんだん短くなっているからといって中身が薄くなっていっている訳では全然無く、
例えば#3・4の「アリの巣マンション編」はアクション中心で30分勢いで見せてくれる爽快感が有る。
 

「聞かない決まりだけど、ていうか、アマゾンてなに?」
「俺も知りたいねえ...今度ばかりは」


そんな駆除班の方々がもっている疑問も#2以降、徐々に解消されていく。
特に#3・4の「アリの巣マンション編」では
悠がこれまで胸に秘めてきた自分という存在の意味についての問いがより具体的になっていく。
そういった明らかにされていく新事実については、実際に作品を見ながら楽しんでいただきたい。


今回は個人的に思うアマゾンズの注目ポイントを挙げさせていただく。




モグラ獣人マモルくん」

HG 仮面ライダー Part12 地底から来た、変なヤツ!!編 ガシャポン モグラ獣人 単品

初回でアマゾンに変身した駆除班の隊員オオタキは死んでしまい、
生き残った現代版モグラ獣人のマモルくん(駆除班所属)は悲しみにくれる。

4話まですでにご覧になった方であれば多少は気になるであろう、
モグラ獣人のマモル君の存在であるが、
ここまでで明らかになっている彼のプロフィールといえば、

ハンバーガー大好き
・普段も戦闘中もこころやさしい青年
・やたらと弱音を吐きがち

という、先代の「チュルチュッチュ~」の鳴き声が今にも聞こえてきそうな人物像である。
ただし姿形には先代のキグルミ感はなく、オルフェノク感のほうが強い。

悠と仁の生い立ちに興味がいきがちだが、このマモル君に関しても実はまだまだ明らかにされていないことは多い。
そもそも初代モグラ獣人はもともと悪の怪人であった訳で、マモル君にもそんな後ろ暗い生い立ちがあったりするのであろうか。




「とにかく食べるアマゾンズ」

Uromastyx (Complete Herp Care)


アマゾンの顎の動きが気色悪くて非常に好きだ。
とにかく「食べる」ということの意味がこの作品の主軸だと思うのだが、
そんな作品の根幹を現すイメージを体現している。

初回では仁が戦う前に生卵を丸呑みしていたが、
最新回である#4では悠も豪快に卵を喰らう、
仁の持ってきたゆで卵を殻ごとムシャムシャと頬張りながら戦闘態勢に入る。
この時悠は人間であると同時にアマゾンとしても生きる事、戦う事を認めたのだという感じがした、名シーンだ。
生きることとは食べることなのだ。


「アマゾンでも人間だ、あなただってそうでしょう?」

そんな悠の問いに仁は#4のラスト、こう答えた

「人間かどうかなんか知るか
あるのは生きてるかどうか、それだけだよ

そして生きるっていうのは、他の誰かの命を喰らうってことだよ」


これからの展開にも期待したい。