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とと姉ちゃん、とにかく一話を見てみる

とと姉ちゃん part1―連続テレビ小説 (NHKドラマ・ガイド)


高畑充希主演ということで期待も膨らむ朝ドラ新シリーズ、とと姉ちゃんの初回を見た。


パティシエ、保険会社ときて、今回の職業は出版社。

戦後間もない時代に、生活情報誌「あなたの暮らし」を立ち上げた女編集長小橋常子の生涯を追うというものである。

モデルとなっているのは「暮らしの手帖」の創業者大橋鎭子ということらしい。



昭和三十三年、大忙しの編集部からストーリーは始まる。
部下を叱咤する常子のシーンから一転、
幼少期へと時代は遡る。

何と言っても朝ドラは高齢者の気持ちを掴まなければならない、
ということで大抵の朝ドラは序盤に、
こうした幼子を愛でたい層のための描写があるものだ。
幼少期を扱う長さは作品によってマチマチだが。
というわけで今回も勿論初回はそういった場面が多かった。

とりあえず高い所に登って怒られている常子。
先日まで放送されていた「あさが来た」の初回を思い出さずにはいられない。
名を成す女性というものは高い所によく登るものなのだろうか。


「今はツネ姉ちゃんと言われているこの子が、こう呼ばれることになるのです、とと姉ちゃん。」
という檀ふみのナレーションから宇多田ヒカルの唄うオープニングへと続く。
題名は「花束を君に」。

常子は父代わりを務めることになるように言われているので、そこから「とと(父)姉ちゃん」と呼ばれることになるのではないだろうか。


一家団欒のシーンでは次のような家訓が示された。


「一、朝食は家族皆でとること
   一、月に一度、家族皆でお出掛けすること
   一、自分の服は自分でたたむこと」

小橋家は家長制度の色濃く残る当時の他の家庭と違い、
家族それぞれが自立した、理解ある父親の家庭であるということがことさら強調されていた。



ラストシーンは今まで絶対に守られてきた、
この家訓が初めて破られる日がやってきた…という所で終わる。
西島秀俊演じる父が、お出掛けに行けなくなったというのだ。
一体父に何があったのだろうか。





とりあえず一話を見てみて、
朝ドラは半年間かけてじっくり描かれるので、最初の一カ月くらいは様子を見ないと作品の良し悪しはわかりにくいのだが、
一話はまあ平均的な朝ドラの初回といった印象である。

このドラマの本番は父が居なくなってから、
その困難を常子達家族がどう乗り越えていくのか、
そこが描かれ始めてからだと思う。
宇多田ヒカルの主題歌はあまり宇多田ヒカルぽくない曲で、
あまり明るい印象は受けられなかった、映像は良かったが。

高畑充希が前面に出てくるまで、もう少し辛抱が必要である。