navylight’s blog

当世のアイドルと前世のニューウェーブ

アマゾンズダダダ!

2016年3月19日土曜日

アマゾンズダダダ!! ーVOD killed the TV star

VOD killed the TV star

最近はもっぱらレンタルビデオ店へ行く事が少なくなった。
Netflixやhuluなどの動画配信サイトが充実してきたおかげである。


動画配信サイトを使い始めた最初の頃は、

・いちいち外へ借りに行く必要がない
・折角見たいのに貸し出し中ということがない
・レンタルのない作品でもラインナップに有りさえすれば気軽に見れる
・月額制なので見れば見るほど得をする

なんて事が魅力的に思えていた。
動画配信はあくまでもレンタルビデオ店の対抗馬という意識だったのだけれど、
海外ドラマを見始めた最近では、
地上波のテレビすら駆逐するのではないかと思い始めた。





Netflixなどのサイトが打ち出す自社制作のドラマ(ベターコールソウルやハウスオブカード)を見ていると、
もはやテレビ放送されたコンテンツの配信なんて回りくどいことのようにも思えてきたからだ。
ベターコールソウルもハウスオブカードも本国でテレビ放送されていたワケではない。
Netflixが主導で配信の為に作られたドラマなのである。




日本でもNetflixやhuluは配信オリジナルコンテンツを徐々に増やしてきているが、
まだ決定打と言えるような作品は少ない。
日本のテレビドラマの主な視聴者の若年層やシニア層は、
自分から進んでコンテンツを探して見ることをあまりしないというのが主な原因ではないだろうか。
動画配信サイトでハネるには、まず若者の関心を集めなければいけないのだが、Netflixやhuluの今の所の配信オリジナルコンテンツのドラマは、
まだまだそういった方向へは振り切られていないと思う。
huluでいうと「マジすか学園5」などは
3話以降テレビ放送の無い配信オリジナルコンテンツにして、
他のテレビ放送していた作品を含む昨年のhuluの国内ドラマランキングで2位をマークした。
しかしながら総合ランキングでは20位内にも入っていない。


最近の日本のテレビドラマは十代と高齢者に向けて作られすぎていたのかもしれない、今の日本のテレビドラマがそこから脱していくのは、なかなか時間がかかるのだろう。
ハウスオブカードの監督がデヴィッド・フィンチャーであるように、日本だったら園子温中島哲也のドラマが見られたりしたら面白いのかもしれない。

そんな中で少し気になるニュースがあった。
今年の4月からAmazonプライムビデオにて、新作仮面ライダー仮面ライダーアマゾンズ」が配信オリジナルコンテンツとしてスタートするという。




かつて大人すら唸らせた仮面ライダーアギト鳥人戦隊ジェットマンで有名な白倉プロデューサーの作品であり、脚本は仮面ライダー龍騎やゴーバスターズ等挑戦的な作風の多い小林靖子である。


特撮は世界の中で日本がアドバンテージを誇る唯一のドラマジャンルであると言っていいと思う。
Amazonということで海外配信も期待されると思うのだが、そういった方面からもこの作品が認められ、日本の配信オリジナルドラマ業界に火を点けることを願ってやまない。